最後の夜・・・

いつかはこの日が来るとずっと覚悟はしていましたが・・・

 

4ヶ月程前のある夜。

お二人揃って訪れ、とうとう白馬を去るのが現実となる日が決まったことを報告してくれました。

10年近く私たちの傍らにいて変わり行くベルグハウスを共に作り、共に挑戦し続けて来てくれた

清水浩介くん・園子さん夫妻。

出て来る言葉は「今まで本当にありがとう」

そればかりです。

 

浩介くんは社員の中で常に一番強く社長を尊敬しており、それは今日までずっと揺らぐことがありませんでした。

園ちゃんは今いるスタッフの中で一番たくさんの時間を私と一緒に働き、すぐそばで見てきてくれました。

私のお客様への思いやベルグへの思いを一番よくわかってくれている方でした。

あれから4ヶ月・・・

二人が去ったあとを精一杯想像しながらいろんな準備を重ねてきました。

そんな中でも、入社1年目のしのぶの心の成長は

頼もしいかぎりです。

 

浩介くん最後の出勤日は、

仕事が終わる少し前に社長と共にベルグへ出向き

あの報告を受けた夜と同じように二組の夫婦で向きあって

お疲れさまの乾杯と、思い出話を重ねました。

お互い10年という長い時の中で何が変わっただろう、どんな成長しただろう。

いろんな人との、

たくさんの人々との出会いや、別れや、

ベルグで味わったたくさんの出来事を振り返り

今我々の中に残っているのは

それらによって何を学んだかと、自分の中におきた心の変化であることを知り

それが人として成長するということなのだ、と知りました。

今年の元旦、社長からスタッフ全員へのお話は

ダーウィンの言葉でした。

「数多の生物、生き残るものは

最も強いものでも、一番賢いものでもない。

変化できたものだけだ。

ベルグはまだまだ変化し続けるから、みんなしっかり付いてきてほしい。そして、

みんなも変化し続けてほしい」

正に大きな大きな変化がまだまだ嵐のように容赦なくベルグには降りかかってきます。

次々現れます。

意図してやってきたこと、

思いがけない大嵐、

いろんな形で目の前に現れ、都度求められる「変化」は

いつも必ず後々になって「だから必要だったんだ」と納得でき

いつも必ずいい方に向かうための、試練ではなくご褒美だったんだと痛感します。だから。

「ようやくベルグが二人から卒業できるところまで育ったということなんだろうね」

そう穏やかな気持ちで区切りを受け入れることができました。

 

園ちゃんとは職場の関係を越え、

同じ妻として、嫁として、女性として、大人として

いろんな出来事を通して「これはいったい今の私に何を学べってことなんだろうか?」と

時には一緒に泣きながら、時には爆笑しながら、時には怒りをぶちまけながら

たくさんたくさん語り合ってきました。

正しいモラルを持ち、

毅然と胸を張り、

自分に正々堂々と生きること。

これからも大切にしながら生きていきたいね、と語れる友人が持てたことを幸せに思います。。。

いよいよ今夜は、

第二の女将としてベルグを切り盛りしてきてくれた園ちゃん、最後の夜です・・・

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